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寒狭川の渓流と段戸の山々を訪ねて(後編)
        

2009年2月15日 実走
自転車:パスハン
   

設楽ダムの建設がいよいよ目に見えてきたニュースを見て、寒狭川の大名倉や段戸に
残る里山の景色と原生林、川の流れを見たいなと思い行って来ました。
渓流釣りを本格的に始めたころは寒狭川によく来ましたが、最近は岐阜方面ばかりなので
久しぶりの寒狭川の流れを楽しみつつ、大名倉、段戸の本谷、裏谷や弁天谷を楽しんで
きました。戻りの道中、昔少しだけ入ったことのある道へと進むと、何やら雰囲気が鉄道の
跡のような感じ、だだっぴろい広場で写真を撮っていた男性に声を掛けてお話を聞いたところ
ここはかつての豊橋鉄道田口線跡とのこと。この男性の方「青春のアルバム 豊橋鉄道
田口線」の本を自費出版されている著者のご本人で貴重なお話を聞くことができ、とても
素晴らしい出会いがありました。
    
 走行距離44km (GPSデータ)
 
GPS軌跡データはこちらへ
                                    (作成2009/02/26)
段戸の山々を楽しんだ後は、のんびりと帰り道へと入っていくのですが、国道を走って行ったん
じゃ楽しくない! 清崎辺りから昔渓流釣りに来たときに途中まで入ったことのある寒狭川沿いの
道へと入って行くことにしました。
   
縞トラ模様の隣には町道122号のヘキサがあ
りました。これだけでも何やら嬉しい気分。狭い
細い道ですが自転車なら気持ち良く走れそう。
   
橋の上から寒狭川を眺めると岸辺に社が見え
ます。これもなかなかお目にかからない風景、
水神様が祭られているのでしょう。
   
橋を渡るとさっそくトンネルがお出迎え!
ですがこのトンネル、名前がありません。何故?
町道だから? 不思議な感じがしていたら、
   
あれ? 電気を通す碍子が壁面に取り付けられ
ていました。これってもしや!?道の細さといい
トンネルの雰囲気といい鉄道跡を思わせます。
   
ゆっくりと曲がった道を少しずつ上りながら走る
と広い河川敷が見えてきました。山と川の間に
人工的に作られた道のようです。途中にあった
町道ヘキサは何故か143号に変わっていた?
   
寒狭川の水はとても綺麗、ここがダムに沈んで
しまうのでしょうか? そもそもダムがどこに作ら
れるのかも知らないところが情けないくらい。
   
またまたトンネルが見えてきました。向こう側が
見える短いトンネルですが、ここも名前は無し。
   
トンネルの向こうに見える景色が素晴らしい。
ぱっと広がる空間に出てきたようで、思いっきり
開放感に溢れています。
   
   
寒狭川に架かる橋の名は平野橋、下の錆びつ
いた看板には寒狭川上流漁協の高鉄橋と書か
れています。どっちがほんとの名前!?
橋から下を見ると寒狭川の流れが遠くに見えて
きました、徐々に道は高いところを走っていくの
が分かります。
   
今度のトンネルには中に落石防止のマントが
天井に施されていました。
   
中は素掘りですよ〜、すごいすごい! どう見て
も鉄道跡としか思えない作ですね〜
   
この道も盛り土されて作られたとしか言いようが
無いし、しなやかなカーブが雰囲気も演出して
います。
   
少しづつ上りながらカーブして、その先にはトン
ネルが待っています。周りは植林された杉です
50年位は経っているでしょう。
   
今度のトンネルは今までで一番短いですが、峠
のトンネルって感じがします。
   
名前は寒狭川上流漁協の第三トンネルと書か
れています。ということはこの先に第二、第一が
待っているようです。
   
   
出口から振り返ると、こちらの方が雰囲気があ
り、良い感じです。苔の具合といい葉の無い
木々の雰囲気が寂しい冬を演出してくれていて
管理人好みの景色だなぁ。
山間を抜けると、この先はまた寒狭川のせせら
ぎが聞こえてきました。
   
   
寒狭川の流れがまた近くに見えてきました。
釣り人もちらほらと、釣れたアマゴを見せてもら
いました、良いなぁ〜
道は自転車には最高の舞台、という感じで走り
易くて快適!
車もほとんど通らないので川を眺めるちょっとし
た空き地でまたまた紅茶タイム!
暖かな日差しが暑いくらいになってきました。
   
またまたトンネルが見えてきました、今度は更に
峠っぽくなってきました。右手前の壁からは
水飛沫がすごい!
   
トンネルの中は部分的に素掘りなのですが
部分的なんですよ。コンクリのところもあるし
これってコンクリ節約のため!?
   
出口部分はレールみたいな物で補強されてい
ました。路面はまあまあの感じなので走り易い
ですが真っ暗ですよ。
    
このトンネルは寒狭川上流漁協の第二トンネル
でした。それにしても気持ち良い、鉄道跡に間違
いないと思いますが、その正体は不明です。
   
トンネルを抜けたら寒狭川の流れが気持ち良さ
そう。香茸渕(カータケブチ)と呼ぶそうです。
   
水量も多くて見ごたえもあります。川の匂いを
感じながらおやつタイム、食べてばっかり。
   
   
冬を感じる山の景色は管理人の大好きな景色
の一つ、川の流れと葉の落ちた木々がもの悲し
さを演出してくれています。
たぶん、花粉もたっぷりと飛んでいることでしょう
が今のところは大丈夫な管理人でした。
   
発破作業現場が見えてきました。今日は休みの
ようで助かります、これで安心して帰路に着ける
というものです。
   
川には大きな岩がごろんと転がっていますが、
濁流が流れるような時にはこの石も動くかもしれ
ません。そんな濁流が流れると大変な状況に
陥るかもしれません。
   
この辺りは寒狭川上流漁協の与助と呼ぶそうで
す。漁協が何故にこんなに看板を出すのでしょ
うか? あそこは釣れるとかの情報収集のため
なのかな。
   
先の見えない真っ暗なトンネルがお出迎え!
あれ?看板が無い!
   
寒狭川上流漁協の第一トンネル看板が折れて
倒れていました。ちょっと直しておきましたが
また倒れているかもです。
  
中はコンクリで固められたトンネルですが出口
がぽっかりと見えるだけで、照明はまったくあり
ませんので、ライトいっぱい点灯して走り抜けて
行きました〜
   
出口側にはまたしてもレールみたいな物で補強
されています。これはレールなのかどうかはよく
見てこなかったので不明です。ここもダムに沈ん
だら良い魚の住処になりそうだな。
   

   
こちら側の第一トンネルの案内板は黒文字だ!
今まで気がつかなかったけど、入口と出口で色
を分けてあるような気がします。
   
更に進むと鉄道らしい橋げたに枕木が埋め込
められた橋が現れました。おお〜何だか凄い!
鉄道跡とかそんな事は関係なしに、あちこちと
見入ってしまいました。
   
次第に視界が広がってきたら、だだっぴろい広
場のようなところに到着したら、ここで終了といっ
た感じがしたのです。今にも壊れそうな廃屋が
絵になる感じ。
   
反対側はすでに崩壊していました。鉄柱に駅裏
の案内板があり、これはまさしく鉄道跡だなと
ここで確信しました。それにしても何という鉄道
だったのかな、気になる???
   
大きなカメラを持った男性の方が写真を撮っていました。撮影が終わるのを待って声を掛けさせ
て頂いたら、男性は私がこの鉄道のことをすでに知っていて、ブログでこの鉄道跡を紹介している
その本人だと思われていたようです。
まったく知らないこと、初めて来たことを告げると、本を見せて頂きました。本の題名は「青春のア
ルバム 豊橋鉄道 田口線」です。詳しいですねと尋ねたら本を書かれたご本人との事でびっくり
でしたが、とても嬉しい気分です。お持ちだった昔のモノクロ写真を見せて頂き、ここにトイレがあ
り、ホームはここにあったんだよとあれこれと教えて頂いてとてもラッキーな時間を過ごすことが
出来て感謝感謝でした。
上の写真の廃屋が、実は駅舎なのです。かつてのホームは駅舎の左側にあり、道路がある所は
バス停があり、駅から設楽の街まで走っていたとの事でした。
   
その後も廃屋を眺めているといろいろと見えて
きます。屋根の重みがその歴史を感じさせて
くれ、感慨深いものがあります。
   
バス停跡の片隅に水道の蛇口が残っていまし
た。手洗い場になっていたのかな?
当時を思い描くのも、また楽しいものです。
   
今回は今までの中でも一番の発見と感動の連続を味わうことが出来ました。設楽ダムが完成した
らこの辺りはダム湖に沈んでしまうため、また機会があれば是非とも訪れたい場所になりました。
   

             
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