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名鉄 旧八百津線 廃線跡を巡る
        

2009年3月29日 実走
自転車:ミニベロ
   

廃線跡に興味を持ち始めたのは言うまでも無く設楽町にある豊橋鉄道 旧田口線の跡に
出会ってからです。近場で廃線跡といってもどこがあるんだろうと考えてみたら、名鉄が
2000年前後に数箇所を廃線としているのを思い出しました。1999年発行の地図を眺めて
いたら八百津線跡が行き易そうだし、ホームくらいなら残っているんじゃないかという期待を
込めて出掛けてきました。
    
 走行距離28km (GPSデータ)
 
GPS軌跡データはこちらへ
                                    (作成2009/04/03)
1999年発行の地図を見ると、名鉄 広見線の明智駅から兼山を経て八百津へと続く線路が
伸びていいるのが分かります。細かな地図は無いけれど、少なからず面影くらいは残っているだ
ろうと思い出発です。
可児市の花フェスタ会場近くからスタートして、まずは明智駅へと向かいます。
   
朝日が眩しい中、明智駅へと到着、小奇麗な
駅舎だがシャッターが下りて無人駅になってい
ました。時間帯で駅員が来るような感じかな。
   
切符の自販機には入場券が無く、自動改札も
無いので悪いとは思いつつホームへと足を運ん
でみた。右手に伸びるのが広見線、左手が旧
八百津線の線路である。少し先でレールは無く
なっていた。
   
駅を周り込み八百津方面へと向かうと線路跡は
残っているがレールは無い、何となく線路跡を
歩いて行くのも良いかもしれないと思う。
   
鉄橋は無くなっているが、基礎は残っているの
は嬉しい。見るだけでなく、思い描いてみるのも
廃線跡散策の楽しいところではないでしょうか。
   
可児川の手前で橋梁は無くなっていたが、基礎
は残っている。堤防に座り往事の雰囲気を感じ
ることが出来るのでは!?
   
可児川の向かいに橋梁が架かる反対側が見え
るが、可児市から御嵩町に入ると何かを見つけ
ることができるかなと思いつつ、お茶を飲む。
   
御嵩町側に入ったら、自動停止システムのセン
サーだけが残っており、発見したという気分に
なるところが嬉しい!
   
線路跡は真っ直ぐと続き国道21号をくぐり伏見
へと入る。中山道の伏見宿で通った道を横切っ
たのを思い出し振り返ってみた。
   
国道21号を超えてまっすぐ続く線路跡には石だ
けが残っているけど、草に隠れそうなくらいに
なっていました。
   
右から左から生活道路が近づいてきても、線路
跡の雰囲気は今までと同じただの真っ直ぐな
道のよう!
   
線路の向こうに民家があり、ここには小さな踏み
切りがあったに違いないと一人で想像しながら
のんびりと景色を楽しみます。
   
おう、何か遺構のような感じ。レールのような物
が架かっていました。右上から民家の子供達が
鬼ごっこしているのを見ながら先へと歩いて行き
ます。
   
線路跡から舗装路に変わると道っていう感じに
見えてきます。
   
兼山口駅跡辺りに到着、当時のトイレは残って
いるもののホームなどは何も無い状態でした。
   
この桜の木は当時からずっと人々を見守ってき
ていたのでしょう。ホームは無いけど桜の花が
お出迎えしてくれました。
   
蕾は大きく膨らみ、可愛らしい花が半分ほど咲
いていて、ちょっと早いお花見ができた気分に
なります。
   
犬の散歩の方が線路跡の向こうから歩いてきま
した。管理人も先へと進みましょう。山を切り開
いてその先は!
   
真っ直ぐと延びる線路跡は、人工的に盛り土を
したのであろう造りになっていました。ここにも
桜の木が、車窓から眺める景色を今歩いて見る
のも不思議な気がします。
   
用水路の上は当時のままでしょうか、コンクリの
橋桁が残っていました。
   
さてこの先は旧八百津線唯一のトンネルがある
のですが通り抜けできませんと書かれているの
で無理せず道路へと降りて歩いて行きます。
   
橋桁はコンクリになっています、当時は鉄橋だっ
たとのことでした。
   
トンネルの反対側からまた線路跡へと上ってみ
ました。
   
   
近づいてみたら出口が見えますね、直線にして
300mくらいの小さなトンネルのようです。
無茶すれば行けないことも無いでしょうが、そこ
は大人の良識として眺めるだけにしておきます。
   
線路跡の下に用水路があるようです。半楕円の
マンボに出会って嬉しい気分!
   
そろそろ兼山駅跡へと近づいてきました。何と
な〜くいやな予感がします。
   
案の定、ここ兼山駅跡にもホームなど何もあり
ませんでした。当時のトイレだけが残っているだ
けでした。ユキヤナギが風に揺られて。。。
   
この桜も当時のまま残っているのでしょう。
桜の木の前にホームがあったそうです。せめて
兼山駅跡だけは残っていないかなと思っていた
のですが残念です。
   
そうはいっても時代の流れは致し方ないことで
す。近くに杉の木の切り株がありました。何とな
く良い雰囲気に今日の一枚という感じでした。
   
その先にもレールはまったくありません。小屋に
掛かる蔦の跡が時代を感じさせてくれます。
   
兼山ダム付近まで到着、コンクリの基礎は残っ
ているもののそれだけしかありません。それでも
線路跡と分かる十分な遺構なのでしょう。これも
いつまで残るかも分からないでしょう。
   
この先は藪の中を掻き分けて行かなければい
けなくなってきました。後で分かるのですが無理
して行くとやばいことになりますよ。
   
斜めになったマンボ、マンボの向こうは山を上る
道があります。
   
先ほどの藪の向こうはこうなっているのです。
やはり行かなくて良かった!
   
それよりも問題はこの先なのです。その景色を見てあっけに取られてしまった管理人!
さてどうする!!!
   
   
だってこの舗装路といったらまるで廃線跡のよう
じゃないですか。下り坂の手前であっけに取られ
ていたら犬の散歩中の若いご夫婦に出会いまし
た。
女性のほうと目が合ってしまったので、尋ねてみ
たら、やはりここは廃線跡とのこと。親切に教え
て下さりありがとうございました。
   
   
あの鉄塔の付近に中野駅があって、この先を
くねくねと曲がると八百津駅があったんですよと
一生懸命教えてくれる二人の笑顔が印象的で
す。やはり田舎の人のほうが素朴で優しい気が
します。
ちょこっと心が暖まったところで、坂を下って
中野駅跡へ行ってみましょう!
   
ここが中野駅跡、な〜んにも残っていない。
道路にはレールが、歩道から左にホームがあっ
たようです。
   
この先は工事中、でもちょっと入ってしまいまし
た。八百津駅跡はもうすぐのはず!
県道の向こうに真新しい家が見えたら・・・。
   
真新しい家の手前に少しだけ線路が残っていま
した。
   
線路の先には「八百津駅跡」の碑がありました。
なんともあっけない終着でした。
   
この真新しい住宅街が当時の八百津駅があったところなのですが、今となっては見る影もありま
せんでした。
   
   
八百津橋たもとの公園でちょっと遅いお昼を食
べながら今までの道のりを思い出してみたり、
帰りの道中を考えてみたり。
   
   
廃線跡を訪ねると言っても、ほとんど線路跡を歩くのは無理かなと思っていたのですが、今回は
かなりの距離をたどることが出来ました。当時の車窓を思い描きながら巡るのも良いものかと思
います。また機会があれば訪れてみたい、そんな気持ちにさせてくれた旧八百津線の旅でした。
   

             
             
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